頸椎捻挫とめまい

頸椎捻挫でめまいが生じることがあります。これは、動脈循環不全や頸部固有受容器異常、交感神経異常から起こるとされています。

頸椎捻挫、いわゆるむちうちでは、その2割にめまいという症状が発生します。これを頸性めまいといいます。このめまいでは、基本的に耳鼻科で検査を受けても内耳などに異常はみられず「正常」と判断されます。なぜなら前述のとおり、動脈循環不全や頸部固有受容器異常、交感神経異常などが原因とされているからです。実際のところ、単純な頸椎捻挫によるめまいの場合、検査でふらつきがあることは説明できても、その原因を医学的に説明するのは困難です。

したがって、頸性めまいの後遺障害の等級は、頸椎捻挫のうちの”1症状”として14級9号に留まることがほとんどです。