後遺障害の等級が認定されると?

交通事故の賠償金額は、後遺障害が認められなければ増えません。

交通事故の後遺障害とは、後遺障害の等級が自賠責によって認定されることを言います。

等級を取ることで事故の賠償金は飛躍的に増額します。

逆に言えば、後遺障害の等級を取らなければ、交通事故の賠償金というのは何百、何千万と、そこまでの金額になりません。

後遺障害が認定されると?

後遺障害認定時の賠償金

たとえば、半年通院したとしても示談の時に手に入る通院慰謝料は60~80万円程度です。しかし、後遺障害のもっとも低い等級(最も低い金額)である14級をが認定されれば、この60~80万円に加えて75~200万円程度の賠償金の増額が見込めます。また、1年通院をしてもその慰謝料は100~150万円ですが、後遺障害が認定されて、その等級が7級であれば約6000万円程度(年収600万円、30歳)が、この120万円~150万円に加算されることになります。

つまり、交通事故では、後遺障害の等級を取らなければ多額の賠償金を得ることはできず、どんなに苦しい思いをしても、どんなに症状が残ったと主張しても、その賠償金は通院慰謝料である(十万~百数万円)の金額を超えることはありません。

だからこそ、交通事故で後遺障害の等級を取ることは非常に重要であるという事ができます。

後遺障害が認定されないということ

交通事故でつらい思いをした被害者は「こんなはした金では示談ができない」と言います。

しかし、後遺障害の等級が認定されなければ、その”はした金”で示談することになってしまいます。後悔しないためにも、交通事故で負った怪我についてはきちんとした後遺障害として評価(等級を獲ること)されなければなりません。

そのためには被害者として漫然と示談まで治療を続けることは好ましくありません。なぜならば、後遺障害は受傷時から治療を終了するまでの過程が診断書や検査結果などの書類のみで審査される書類審査主義からです。非常につらい状態であるにもかかわらず、後遺障害の等級が満足に認定されずに泣き寝入りを余儀なくされる被害者は多いです。

交通事故の2次被害というべき等級の非該当を避けるために、被害者としては、受動的ではなく積極的に等級を見据えた行動を起こしておかなければなりません。

交通事故=後遺症!

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  1. けいちゃん より:

    タクシー乗車中にタクシーの前方不注意により急停車した時に後部座席に座っていました母子が前の座席に強打しましたが、運転手に痛いと伝えたら切れて恐怖心がおこり、当時10歳の息子はその夜から夜泣きが起こり今は学校に行けないし、不眠不安事故を思い出すようになり医師からの診断書では環境要因本人の心理発達要因も影響与えている可能性ある。
    これは後遺症と認めてくれるのでしょうか?今は外出も困難です
    アドバイスをお願いします

    • 戦略法務 より:

      交通事故との因果関係があると思われれば、後遺障害が認定されます。自賠責では運転手の言動で後遺障害が認定される事はありません。あくまでも事故が直接の原因であることが必要です。

  2. 和貴 より:

    交通事故のケガの時しか後遺症認定は取れませんか?

    • 戦略法務 より:

      交通事故、つまり自賠責が使えるものは後遺障害の認定という制度がありますが、そうでない場合はその怪我で使用する各保険によって、後遺障害について独自に定めているケースがあります。ご確認ください。

  3. kana より:

    交通事故により、右腕(肘の辺り)が肥厚性瘢痕となりましたが、市の無料弁護士相談で相談すると、「この大きさの傷痕では後遺症認定は微妙」と言われました。
    近々、自賠責調査事務所の方へ出向き面接を行う予定ですが、認定されるにはどうしたら良いのでしょうか?
    又、もしも認定されなければ慰謝料も請求出来ないのですか?

    • 戦略法務 より:

      醜状痕、1か所のみの傷痕の場合は、基本的にどうする事も出来ないとお考えください。本当に、ミリの差であれば何とか認定されなくもないですが、本ケースですは既に面談の予定もある時期などを考えると、対処方法を見出すことは難しいです。