固定法 ギプス、包帯など

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固定とは、患部の保護や支持、変形などを予防するために行われる技術です。

ここでは主にギプス固定について説明をします。

ギプスの目的

関節や骨の安静や固定を目的とし、患部を交通事故前に戻す事を目指します。特に骨折や脱臼、手術後の矯正に用いられます。治療という観点から長期間の固定は逆に身体機能を衰えさせるので注意が必要です。

ギプスの種類

基本的にはギプス包帯と水硬性プラスチック・キャストの2つが用いられます。

ギプス包帯を用いる際の理想的な手順は次の通りです。

前準備

ギプス包帯について医師より説明し患者が納得をする事。
患部を出来る限り清潔にする事。
傷などがある場合には前もってガーゼで保護をする事。
排泄などを済ましギプス包帯の実施に備える事。
ギプスに必要のない部分はビニール等で養生をする事。

ギプス固定の実施

皮膚に対して布包帯を巻き、ギプス包帯を巻く。
そしてぬるま湯に浸し包帯内の空気を完全に抜き取る。

注意点として、ギプス固定後24~48時間で乾燥しますが、ギプスは乾燥した時に患者から体温を奪うので高齢者や幼児は特に注意が必要です。

関節の拘縮と筋委縮

固定法を用いた場合に、関節の拘縮や筋肉の委縮が認められる場合がります。固定法によって一時的に発生する関節の拘縮や筋委縮に対して後遺障害の等級は認められません。固定法が原因の関節拘縮や筋委縮はリハビリによって治癒が可能だからです。