第９級の３ 両眼に半盲症、視野狭さくまたは視野変状を残すもの
第１３級の２ 1眼に半盲症、視野狭さくまたは視野変状を残すもの
後遺障害認定での視野の測定には、ゴールドマン型視野計を用います。
（半網症）、（視野狭さく）および（視野変状）とは、V/4指標による8方向の視野の角度の合計が正常視野の角度の60％以下になった時をいい、暗点は絶対暗点を採用するので、比較暗点は使用しません。
また視野とは、眼前の1点を見つめて同時に見える外界の広さをいいますが、日本人の視野の平均値は以下のようになります。
| 視野 方向 |
Ｖ／４ |
| 上 | ６０（５５-６５） |
| 上 外 | ７５（７０-８０） |
| 外 | ９５（９０-１００） |
| 外 下 | ８０（７５-８５） |
| 下 | ７０（６５-７５） |
| 下 内 | ６０（５０-７０） |
| 内 | ６０（５０-７０） |
| 内 上 | ６０（５０-７０） |
半盲症とは、 視神経繊維が視神経交叉またはそれより後方において侵される時に生じるもので、注視点を境界とし両眼の視野の右半分または左半分が欠損することをいいます。
視野狭さくとは、視野周辺の狭さくのことであり、同心性狭さくと不規則狭さくがあります。
同心狭さくは視力が良好であっても著しく視機能を下げて、周囲の状況がわからないため歩行やその他の諸動作が困難になります。不規則狭さくは上方や内方に起こるものがあります。
視野変状には、半網症、視野の欠損、視野狭さく、暗点が含まれますが、認定基準上の視野変状は視野狭さくと暗点のことをいいます。
暗点とは生理的視野欠損（盲点）以外の病的欠損を生じたものをいい、中心性漿液性脈略網膜症、網膜の出血、脈絡網膜炎などにみられます。
比較暗点とは、V/4指標では検出できませんが、より暗いか、より小さな指標では検出される暗点のことです。 網膜に感受不受部があると視野上に欠損を生じますが、生理的に存在する視野欠損の主はマリオネット盲班(盲点）であって、病的な視野欠損は網膜の出血、網膜動脈の閉塞などにみられます。
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事故により頚椎捻挫と
右目の右上部の霞み、視力の極端な低下がみられました
本日大きな病院に眼科から紹介状で見てもらうことになっています
もし、何か欠損がみられた場合
後遺症認定は取るべきですか？
あと頚椎捻挫のほうもかなりキツく後遺症になると思うと言われていますが
両方別々に認定は取るべきですか？
お願いします
後遺障害を取るべきという表現が正しいかどうかわかりませんので、「症状が残存している以上は全ての症状の後遺障害を申請をすべき」とお伝えします。
先日仕事中に転倒し救急車で搬送され外傷はあるものの、骨などには影響がなく自宅に帰り、その後５日後に目が赤く病院でみてもらったとこ、網膜が傷ついているため今は特に障害は無いが５年位には、視力の障害が出ると言われましたが？障害認定にはなりませんか？
今迄のの症状が目が赤いだけである場合は、現時点では後遺障害の対象とはなりません。後遺障害とは何かしら障害が症状固定時に残存した場合にのみ認定されるものだからです。