四肢(手足)の計測

計測、つまり、何センチか?ということですが、計測には長さを計る場合と周囲を計る場合に分かれます。

長さを計る場合には、上肢と下肢が一般的です、
通常は健康な側との比較で確認が行われます。

上肢長、上腕長、SMD、TMOなど、測定部位により始点と終点が異なりますが、詳細は重要ではないので割愛します。

周囲を計るのは、筋肉の衰えなどが確認できるからです。
上腕周径は上腕二頭筋筋の筋腹で計測し、前腕周径は最大周径を計測します。
大腿周径は膝蓋骨の上縁から10センチのところで計測し、下腿周径は最大周径を計測します。

もちろん、手足に痺れなどの何らかの疾患がある場合には、衰えれば細くなり、膨張することもあります。
これは、初診時の腕や足等の周囲を測っていなければ、症状固定時にどのくらいの変化があったかわかりません。
したがって、初診時に周囲を測る事が理想的です。しかし、初診時に周囲を測る事はありません。

もうお分かりだと思いますが、交通事故によって腕や足などに何かしらの症状が出てきた場合には、その時に医師にお願いをして周囲を測って頂く事がベストです。

上記については、後遺障害の等級を認定させようなどと詐病を行うことが困難なことから、等級認定実務上重要視されます。