女子の外貌、傷跡の後遺障害(旧基準)

平成22年6月10日以前の交通事故に適用されます。

第7級の12 女子の外貌に著しい醜状を残すもの
第12級の14 女子の外貌に醜状を残すもの

交通事故による女子の外貌に対する後遺障害認定基準は男子と同じですが、その等級が変わってきます。

近々男女平等の観点から変更されます。

12月3日追記:男女の差をなくし7級と12級その中間を9級と改正されるようです。

●外貌とは、頭部、顔面部、頚部のように日常露出する部分をいいます。(上肢、下肢は別でここでは含みません)

「外貌における著しい醜状を残すもの」とは、原則として下記の場合に当てはまり、人目につく程度以上の人をいいます。

1.頭部においては、手のひら大(指の部分は含まない。以下同様)以上の瘢痕(切り傷・火傷・潰瘍などの治癒後の傷あと)または頭蓋骨の手のひら大以上の欠損
2.顔面部においては、鶏卵大面以上の瘢痕、長さ5cm以上の線状痕または10円玉大以上の組織陥没
3.頚部においては、手のひら大以上の瘢痕

「外貌における単なる醜状」とは、原則として下記の場合に当てはまり、人目につく程度以上の後遺障害をいいます。

1.頭部においては、鶏卵大面以上の瘢痕または頭蓋骨の鶏卵大面以上の欠損
2.顔面部においては、10円玉大以上の瘢痕または長さ3cm以上の線状の痕
3.頚部においては、鶏卵大面以上の瘢痕

●後遺障害の対象となる外貌の醜状とは、他人から見て醜いと思わせる程度、人目につく程度以上のものでなければなりませんので、瘢痕、線状痕及び組織陥没であって眉毛、頭髪などに隠れる部分については、醜状として扱いません。

●顔面神経麻痺は、神経系統の機能の障害ではあるが、その結果として現れる口のゆがみはたんなる醜状とし、閉臉不能は眼瞼の障害として扱います。

●頭蓋骨の手のひら大以上の欠損によって、頭部の陥没が認められる時、それによる脳の圧迫によって神経症状が存在する時は、外貌の醜状障害に係る等級と神経障害に係る等級のうち上位の後遺障害等級の認定をします。

●眼瞼、耳介及び鼻の欠損障害においては、これらの欠損障害について決められている等級と外貌の醜状に係る等級のうち上位の後遺障害等級によって認定します。耳介及び鼻の欠損障害に係る醜状の扱いは以下になります。

*.鼻軟骨部の全部または大部分を欠損した時は、著しい醜状として、その一部を欠損した時は、単なる醜状とします。

●2個以上の瘢痕または線状痕が相隣接、もしくは一緒になって1個の瘢痕または線状痕と同じ程度以上の醜状がある時は、それらの面積や長さなどを合算して後遺障害の等級を認定します。

●火傷治癒後の黒褐色変色または色素脱失による白斑などで、永久的に残ると認められて、人目につく程度以上の人は、単なる醜状として扱いますが、この場合、その範囲は「外貌における単なる醜状」に当てはまる後遺障害です。

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  1. minari より:

    後遺障害の証明を出すと、事故後の形成外科にて言われました
    手関節外側に6cm×5cm大の傷跡が残ります
    相手側には、保険会社が対応中です
    最終示談においての慰謝料はいくらぐらいになりますか?
    障害の等級などはありますか?

    • 戦略法務 より:

      傷跡は半年経過してどれくらい残っているかによって後遺障害が決まります。
      示談の慰謝料についてはこちら交通事故戦略サポートをご参照ください。

  2. ますっち より:

    交通事故でこちらが被害者です。
    今むちうちで治療中なのですが、口の中も酷く切ってしまい、腫れは引いて外傷は大丈夫なんですが、中にはしこりができていて、様子みていって気になるようだったら手術しましょうと言われました。
    手術の手術以外の慰謝料とその後、縫い目や後遺症などどうなりますか?口の中なので、顔に含まれて顔に何針かとしてみてもらえるのでしょか?

    • 戦略法務 より:

      顔に傷をつける事は無いと思われます。よって縫い目は後遺障害には該当しない事になります。

  3. まっつんこ より:

    自転車で走行中に、自動車がぶつかってきた交通事故で右肩を骨折しました。ボルトを入れる手術で3月にボルトを抜き、骨折も治ったのですが、手術の傷跡が8センチ残っています。保険会社には、服で隠せる場所なので、後遺障害には認定されないといわれました。その通りでしょうか?女なので、夏などは、肩が出る服はたくさんあります。後遺障害にあたらなければ、慰謝料上乗せという形で、慰謝料をとれないのでしょうか?

    • 戦略法務 より:

      残った症状はありませんか?

      傷痕では確かに、少し後遺障害の等級は厳しいように思えます。このような場合は、骨折が治ったとしても、その他の残った症状による後遺障害の申請を行ったほうが等級は取れやすいです。

      かりに後遺障害が認定されないとしても、慰謝料の上乗せは十分可能となります。