各種保険会社や共済では、人身傷害という保険を販売しています。
人身傷害保険は、過失に関係なく交通事故の治療費や慰謝料の補償を行ってくれます。
基本的には自動車保険に付帯する特約の場合が多く、各社独自の規定があります。
交通事故に遭ってしまった場合に、この人身傷害のお世話になる事も多いと思います。
人身傷害の補償内容の特徴
- 過失割合に関係なく治療費などが保障される
- 自賠責が適用されない交通事故でも治療費などが人身傷害から補償される
- 慰謝料が定額で補償される
というのがあります。
人身傷害と後遺障害
人身傷害を使用しても、自賠責が使用できる交通事故であれば、後遺障害の申請は自賠責保険に対して被害者請求が可能です。
しかし、自賠責保険が使用できない人身傷害では、後遺障害の申請は人身傷害に対して行う事になります。つまり、自賠責保険(共済)が認定するのではなく、人身傷害の保険会社が認定をします。(実際は損害保険料率算出機構が後遺障害の調査を行いますが)
後遺障害の等級が認定されると、人身傷害の保険金は増えます。この事から、人身傷害で対応中であっても自賠責保険が適用される場合には、自賠責への被害者請求を行う必要があることは対人賠償保険と同じです。
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交叉点の中で車同士の衝突事故で救急搬送され、現在入院中です。入院治療費の支払いは保険会社がしてくれています。入院6ヶ月目に入りましたが、保険会社からは殆ど連絡がありません。後遺障害も残る事がありそうです。認定とか等級とか過失割合の交渉など含めこのままでいいのか不安です。今後の良い対処の仕方について教えて下さいませんか?どうぞよろしくお願い致します。
ご自身に過失が発生していれば、今支払っている治療費の一部が自己負担となります。負担分は慰謝料から差し引かれるのが一般的です。どのようなもので入院をされているかわかりませんが、後遺障害については治療終了後の申請となりますので、今行えるのは過失の交渉かと思われます。
自損事故で東京海上日動の人身傷害保険で治療を受けてました。下肢で後遺症害10級の11号が認定されてます。入院3.5ケ月、その後通院約10ヶ月です。治療費と搭乗者傷害については、入通院分・後遺症慰謝料も支払われています。人身傷害の休業補償と入通院慰謝料・後遺症傷害の慰謝料・遺失利益については、まだ支払われてません。その前に東京海上日動の医療担当者との面談をするように連絡がありました。東京海上日動の人身傷害の約款には慰謝料は200万円と明記されていますが、労働能力喪失率や労働能力喪失期間については、「障害の部位・程度・被害者の年齢現実の減収額・将来の収入を蓋然性等を勘案して決定します。」とありその内容については、全くのブラックボックスで保険会社の裁量で自由に決められそうな内容です。面談にあたって準備するものや当日のやりとりで気をつける事等ご教示下されば幸いです。
>労働能力喪失率や労働能力喪失期間については、「障害の部位・程度・被害者の年齢現実の減収額・将来の収入を蓋然性等を勘案して決定」
これは、交通事故で通常な考え方で、特別ブラックボックスというほどではありません。いわゆる赤い本にも、同様の事が書かれています。
後遺障害12等級の金額について
今回自損事故で額に傷が残り後遺障害12等級が認定され、搭乗者保険の1000万の10%が払われました。
今回は自損事故の為人身傷害の3000万の契約からは払われないとの事になりますでしょうか。
ご教示頂ければ幸いです
人身傷害が自損にも対応する種類のものであれば、人身傷害からも保険金は出ます。